スイスのチューリッヒで今、陸上のヨーロッパ選手権が開催中。チューリッヒは去年7月に2日間滞在したスイスの経済の中心地。
競歩の周回コースは去年訪れたとき、4年に一度のミュージックフェスタをやっていたまさにその道路。映像観ながら懐かしんでいた。
今日行われた男子50km競歩でヨアン・ディニス(フランス)が3時間32分33秒の世界新記録で3連覇。これまでの3時間34分14秒(2008年 デニス・ニジェゴロドフ(ロシア)を大幅に更新。
この記録はまさに驚異的だ。なぜなら1km平均4分15秒、フルマラソンに換算すると2時間59分20〜25秒。なんと歩きでマラソンサブスリーが達成されたのだ。
残り2kmの動画
最後に止まってまで受け取ったのはフランスでなくポルトガル国旗というオチ
このディニスという選手36歳、かなり好不調の波が大きくて2006年のヨーロッパ選手権で彗星の如く現れ優勝、翌年2007大阪世界陸上で銀メダルを取ってトップの仲間入りを果たしたが、その後は4年に一度のヨーロッパ選手権では優勝するがあとは失格、ゴールしても8位以内にすら入れない。来年の北京世界陸上、再来年のリオ五輪、さてどうなる?そういえば彼は2011年にトラックを125周歩く50000m競歩でも3時間35分27秒の世界記録を出しており、珍しいロード50kmとトラック50000mのダブル世界記録保持者になった(かつてひとりいたらしい)
ちなみに日本記録は3時間40分12秒。一見、遅く見えるが普通にメダルが狙えるタイム。5年間更新されてないが層は厚くなり、世界大会でも毎回トップ10入りしている。いつ大幅に更新されてもおかしくない。