2日目の朝、薄暗いホテルの中、バイキングの朝飯。
ウチラのツアーはスーツケースはポーターさんが回収してくれるため
スーツケースは部屋の外へ出していく。
カサブランカの朝のはというかモロッコの朝は涼しい。
モロッコは緯度的には東北地方とほぼ同じくらいなんだけど
日の入りは遅くて日の出は遅い。だいたい6時半ごろに太陽が出てくる。
前日、添乗員さんに言われたもうひとつの注意点。
実は旅行中のトラブルが多いのが早朝だ。
朝ぶらっと散歩をしていると、暗い夜道の状態なので危険。
自分も今までも各国で朝RUNをしていたが、添乗員さんの話を聞いて朝は控えることにした。
朝食を食べた後、昨日近づけなかった旧市街の塔。
仕事に向かう人で混み始める時間だ。
朝8時、ホテルを出発して目的地ティトゥアンへ。
ティトゥアンまではバスで5時間の道のり。
ところどころでトイレ休憩をしながら進む。
その途中に首都のラバトを通る。。実は今回のツアーではラバトは入っていなかった。
このラバトも2012年新市街と旧市街がともに世界遺産に登録された、首都でありながら世界遺産なのだ。
ラバトは1912年にモロッコがフランスの保護領になった際、政治の中心地として作られた計画都市。
1956年に独立したときもそのまま首都として設定された。
日本大使館もこの街にある。
日本は政治の中心も経済の中心も東京であるため、なぜ首都と経済の中心(カサブランカ)が別なのかと
不思議に思う方も実際多い。世界にはそういった国は数多く、アメリカは首都ワシントンDCだが経済の中心はニューヨーク、
中国は首都北京だが経済の中心は上海、ドイツは首都ベルリンだが経済の中心はEU本部のあるフランクフルト、
イタリアは首都ローマだが最大都市はミラノ、トルコも首都アンカラだが最大都市はイスタンブール。
いずれも日本より大きいじゃないかと思うかもしれないが、四国ほどの大きさのスイスも首都はベルンだが経済の中心はチューリッヒ。
東京がどっちも中心になってしまった要因には港湾都市でもあるからだね。世界中のタンカー、船籍がやってくる。
各国の首都は実は内陸部に多いのだ。東京のデメリットは大災害が起きれば、両方の機能がストップすることだ。
添乗員さんやガイドさんもここラバトに寄らないのは勿体無いということで
観光予定はないが、ここでトイレ休憩するという奇策に打って出た!
トイレ休憩場所はムハンマド5世廟のそば。約20分間の休憩中に霊廟を周ることができた。
早くもイスラム建築大好きの私を興奮させてくれた「ハッサンの塔」
ハッサンの塔の向かいにあるのがムハンマド5世廟本体
独立後の初代国王ムハンマド5世の霊廟で1971年に建てられた。
ムハンマド5世のほか、その息子で第2代国王のハッサン2世と弟のアブダラーも埋葬。
これら全てもちろん世界遺産である。
そんな国王の棺を一般公開している!
モロッコではこういった王族や街の霊廟の中を観光客に公開しているところが多々ある。
ちなみにモロッコでは幽霊はいないと考えられているため、お墓の写真は撮ってもOKなのだ。
こちらが霊廟の門兵。なかなかのイケメンかつ気さくだ。
たった20分であったが、首都ラバトの歴史的な建造物の一部を見学できた。
カサブランカと比べると政治の中心とあって静か。
この機転を利かせた休憩のおかげで、本来6ヶ所の世界遺産のスケジュールが7つの世界遺産を巡ることができました。
ラバトを出発して次の目的地へ。