ちょっと話は脱線して、フランス面白情報をいくつか。
24日からフランスの航空管制官がストライキ。
政府が航空関連予算の削減を行なったため、それに抗議するためスト。
日本じゃ考えられないような公務員のストライキ。
離発着のみならず、上空通過する旅客機も影響を受ける。
モロッコが1ヶ月遅かったら、何らかの影響?があったかも。
運休もさることながら、例えばANAが本来到着するはずのCDG空港第1ターミナルでなく
エールフランスが利用する第2ターミナルに誘導されるとか、
JALが第2ターミナルでなく、謎の沖止めされるとかありえない事態も考えられる。
というのも、フランスはスト・デモ大国。
しかもアピールするために、目立つところで目立つようにやるのがフランス流。
例えば、来週末開幕のツールドフランスは世界80カ国以上で生中継されているから
よくデモ隊に狙われることが多く、コース(公道のため入場無料)に座り込んで道をふさいでアピール。
別に彼らはレース自体に反対ではない。むしろファンも多い。
あと、以前救急隊員のストでは路上に救急車100台並べたなんてことも。
もちろん119番がかかってきても対応しない。
さらに現地情報によれば、明日26日はパリのオルセー美術館やベルサイユ宮殿で職員のストが予定されているとか。
交通機関のストはざらで、先週もフランス鉄道のストがあったとか。
鉄道のストといえば、2年前にノルウェーで「当日個人的スト」を経験している。
ノルウェーの首都オスロの中央駅でウチラは特急でスウェーデン・ストックホルムへ移動することになっていた。
ホームに上がると、すでに他の乗客も列車の到着を待っている。
そこへ駅の係員がやってきて、特急は来ないから代行バスに乗ってくれ!と言われる。
日本人的には「は?」って感じだ。どうやら運転手が個人的に来なかったらしい。
しかも現地の乗客は「まあいつものことよ!」とばかり用意されたバスに向かっていく。
これがヨーロッパである!
さらにすごいことに、代行バスに乗せられたわけだが「行き先は一切告げられていない」。
このままストックホルムまで行くのか、どこかで降ろされるのかまったく知らされぬままバスは出発。
ちなみオスロからストックホルムまで特急で6時間かかるのである。新幹線なら東京-博多だ。その距離をバスで移動したらどうなる?
トイレ休憩もなく、約3時間走るとどっかの駅前で降ろされた。
駅名度忘れしてしまったが、スウェーデン国内のどっかの駅。
そしてアナウンスに笑撃!なんとそこに「オスロから乗るはずだった特急」がやってきたのである。
もう笑いが止まらない。
結局予定から1時間程度遅れてストックホルムに着いたんだったかな。
自分は積極的に文化を受け入れる主義なので
嫌いになるどころかますますヨーロッパが好きになってしまったこの面白さ。
だからカルチャーショックに陥ることは、旅行中1回くらいしかない。
ところが今回のモロッコは受け入れるのに時間がかかったことがいくつもあったね。
その辺はおいおい書いていきます。